第1回合同調整委員会(Joint Coordination Committee:JCC)を開催しました

2023年3月16日

2023年3月16日、国家農業普及センター(National Agriculture Extension Center:NAEC)において、第1回JCC(Joint Coordination Committee)を開始しました。会議は、対面方式とオンライン接続によりCPMU(Central Project Management Unit)/PPMU(Provincial Project Management Unit)メンバー、JICAベトナム事務所/経済開発部など約50名が参加しました。

農業・農村開発省国際協力局のTo Viet Chau副局長は、50年に亘る日越協力関係に言及し、「フェーズ3となる本プロジェクトは、日越農業協力中長期ビジョンの枠組みにおける重要な農協協力プログラムである。プロジェクトでは、GAPに基づく安全作物の普及とバリューチェーン強化を目的として持続的アプローチを実践することを期待する。」旨、挨拶しました。

JICAベトナム事務所の久保次長は、ベトナム農協強化のモデル構築の重要性、カウンターパートのオーナーシップと役割、プロジェクト活動の持続性の観点から適切な活動予算の確保についての3点を述べました。

会議では、1)プロジェクト活動の進捗、2)対象農協の選定、3)ベースライン調査とPDM(Project Design Matrix)指標、4)2023年の活動計画についての報告と協議を行いました。2)対象農協については、対象市/省から19農協を選定し2023年の活動を開始すること、3)PDM指標については、農協、農家、普及員、小売店、資機材サプライヤーなど計280名の聞き取り調査を行った結果に基づいた指標の設定、4)2023年の活動計画については、各活動の実施予定時期、必要予算、役割について確認を行いました。

出席したPPMUの代表からは、2年目以降農協の支援モデルを普及展開していくことに賛同するものの、具体的な詳細活動とそれらにかかる省予算支出の根拠が必要といった意見がありました。

NAECのLe Quoc Thanh局長は、今回のJCCでは今後の活動計画が承認された一方で、プロジェクト活動予算の確保が課題であることを踏まえ、通常の普及活動への組み込みを検討するように各PPMUへ提案しました。

この他にも、今後の活動計画を踏まえたプロジェクトの効果的実施に向けて活発な協議がなされ、非常に実のある会議となりました。

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NAEC局長の挨拶

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JCC協議の様子

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JICAベトナム久保次長の挨拶

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農業・農村開発省国際協力局副局長の挨拶