【宮城県東松島市】東松島市と初の共同企画『東松島市SDGs企画展』を実施

2019年4月2日

2019年1月10日(木)から20日(日)までの10日間、東松島市図書館にて、※SDGs(持続可能な開発目標 ※参照)関連図書等を用いた『東松島市SDGs企画展』を実施しました。
これは、1月25日(金)に宮城県東松島市で開催された『第一回東北SDGs未来都市サミット』を前に、市民にSDGsを広めようと、東松島市地域復興推進員(JICA国際協力推進員)と市復興政策課、市図書館が共同で実施した企画展です。

SDGsを市民の身近に~図書館で企画展~

関連書籍展示の様子

来場者と話す推進員

2018年6月、東松島市は全国で29の『SDGs未来都市』の1つに選定されました。
市は、2030年のあるべき市の姿として「全世代に住みよいまち」を目指し、SDGsの推進に取組んでいます。我々推進員も、市が行う市民へのSDGs啓発を支援しています。
今回の企画展は、多くの市民に愛されている図書館を拠点に、市民の方へのSDGs啓発を実施できないかという推進員の想いに、市職員と図書館職員が共感してくれ実現したものです。
市は、東松島市総合計画における政策を「(伸)~子どもたちが伸びやかに育つまち~」「(健)~健康意識が高く、誰もが、いつまでも元気に暮らせるまち~」「(働)~働きがいのある魅力的な産業があるまち~」等8項目の分野に分けており、それぞれにSDGsの各ゴールを紐づけています。企画展ではこの分野に関係する書籍を8つにまとめ、その際SDGsの各ゴールを掲示するなど目でみても分かりやすい展示を行いました。
また、SDGsについて分かりやすくまとめられている市報の掲示、関連パンフレットの配布も行いました。パンフレットは企画展が終わる頃には好評でほぼなくなってしまうほどでした。
企画展に訪れた方からは「このような身近な場所で企画展を開催してもらうことで、自然とSDGsについて知るきっかけになってよかった」との声があり、SDGsについて知っていただく機会づくりにつながったようです。

『第一回東北SDGs未来都市サミット・シンポジウム』にJICAブースを出展しました。

サミット・シンポジウムの様子

1月25日(金)、東松島市にて第一回東北SDGs未来都市サミット・シンポジウムが開催されました。
このシンポジウムは、東北地域においてSDGs未来都市に選定された、宮城県東松島市、秋田県仙北市、山形県飯豊町により主催され、今回東松島市で初めて開催されました。
当日は400名超える来場者が市内外から集い、SDGsライブやパネルディスカッションを通じSDGsについての理解を深めていました。
JICA東北では、会場内に東松島市とJICAの連携や、市内出身の青年海外協力隊員の活動紹介のポスター掲示、SDGsに向けた取り組み紹介のパンフレットを配布したブースを出展しました。
多くの方に立ち寄っていただき、東松島市とJICAの連携した取り組みを広く来場者にPRする機会になりました。

東北×東松島市の取り組みをまとめたパンフレットを手に取る来場者

これからも推進員は東松島市と協力し、SDGs推進やお互いの地域の活性化につなげた活動を実施していきます。

(報告者:東松島市地域復興推進員 岩崎)

※SDGsとは?
SDGsとは「SUSTAINABLE DEVELOPMENT GOALS」の略で、2015年9月に国連で採択されたものです。2030年までに貧困を撲滅し、持続可能な社会を実現するため、先進国を含む世界共通の目標(17ゴール、169ターゲットで構成)が定められました。「誰一人取り残さない」をキーワードにし、様々な連携先(援助機関、政府、企業、大学・研究機関、市民社会等)による取り組みが期待されています。