青年研修事業

技術協力の一環として開発途上国から将来の国づくりを担う青年たちを日本に招き、専門分野についての基礎的な研修を行い、将来の国づくりを担う若手人材の知識や意識を向上させることを目的としています。また、日本の技術の裏側にある日本の歴史や経験、文化や社会的背景を理解することにも重点を置いています。

全国で実施される青年研修プログラム約70グループのうち、東北6県では、毎年5〜7グループを対象にプログラムを実施しています。このプログラムは、各県の特性、専門性を活かした分野別研修、分野に関係する日本人との交流などから構成される18日間で関係団体の協力を得て行われています。

日本の市民が国際協力に参加できる貴重な機会ともなっています。 (詳しくは、JICA本部サイト青年研修をご覧ください。)

青年研修の目的

研修分野

本事業で研修を実施する主な分野は以下の通りです。それぞれの分野における各国の青年を研修員として受け入れます。

  • 教育
  • 保健医療
  • 防災
  • ガバナンス
  • 社会保障
  • 情報通信技術
  • 資源エネルギー
  • 民間セクター開発
  • 農村開発
  • 自然環境保全
  • 水産
  • 都市開発・地域開発
  • 環境管理
  • 平和構築

【画像】

ミャンマー「アグリビジネス/アグリエコツーリズムコース」

青年研修のプログラム構成

研修期間は18日間程度です。下記は基本的な構成です。

数日間 来日前オリエンテーション(於:各国)
各国のJICA在外事務所で実施するもので、日本での研修プログラムの説明とその準備や関連分野の学習などを行います。
3日間 来日プログラム
日本での生活に必要な基本情報を学ぶとともに、日本についての概要(または日本における各分野についての概要)を学びます。
13日間 研修プログラム・評価会
各分野の講義や実習、討論、関連施設の視察を行います。
(事例の紹介参照)
研修プログラム最終日には評価会を実施し、研修員が実際に感じた研修内容に対する充足度や改善要望等についての意見を聴取します。
2日間 帰国プログラム
閉講式、帰国準備などを行い、最終日に研修員は帰国の途につきます。

青年研修の歴史

本事業の前身となる青年招へい事業は、1984年(昭和59年)に将来の国造りを担う開発途上国の青年を日本に招へいし、日本理解や各専門分野の講義を通じて知見を深めるとともに、同世代の青年との交流を通じて相互理解を深めることを目的に開始されました。2007年度からは、事業内容を改編し、対象国の開発課題の解決に必要な専門知識・技術の習得により重点をおいた青年研修として新たなスタートを切っています。開始当初はASEAN諸国を対象としていましたが、その後対象国を順次拡大し、現在は、アジア、大洋州、アフリカ、中央アジア、中東、中南米諸国も対象に実施しています。

受入実績