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所長挨拶

JICA東北のホームページをご覧頂き、誠にありがとうございます。

JICA 東北(宮城県仙台市)は、1962年にJICAの前身組織の1つである海外移住事業団が仙台に事務所を開設したことにより誕生しました。現在では、青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、福島県におけるJICA 事業の総合窓口として、地域の優れた技術や知見をいかし、開発途上国の中核となる人材を育成することを目的とした中堅リーダーへの研修や長期留学生の受け入れのほか、自治体、NGO/NPO、民間企業、大学等と連携した国際協力事業、さらにJICA海外協力隊の募集・広報や開発途上国の理解促進のための開発教育・グローバル人材育成など、幅広く事業を展開しています。

近年はコロナ等の国境を跨ぐ感染症、また紛争や自然災害、気候変動など複合危機が長期化し、世界の分断が深刻化しています。一方で、国内に目を転じると、少子高齢化と人口減により、多くの外国人が製造業、建設業、水産業等の分野で地域経済を支えており、多文化共生社会へのより一層の取り組みが求められています。

2025年はJICA海外協力隊が派遣を開始してから60年の節目の年となりました。この間、4,000人を超える東北出身者が海を渡り、現地の人々とともに生活し、異なる文化・習慣に溶け込みながら、草の根レベルで途上国が抱える課題解決に貢献してきました。また帰国した隊員が東北の各地域においても活躍しています。

JICA東北では、引き続き東北の皆様のご理解とご支援を得つつ事業を進めるとともに、これまで経験してきた国際協力を通じて培った開発途上国の人々とのネットワークや人材を活用し、東北と世界の人々との繋がりと信頼関係を深め、東北地域の活性化と多文化共生社会の実現にも貢献していくよう誠心誠意取り組む所存です。

当ホームページを通じ、JICA東北の活動状況や皆様のお役に立つ情報を発信して参ります。今後とも内容の充実を図る所存ですので、ホームページにつきましてもご要望やご意見をいただけますと幸いです。

独立行政法人国際協力機構 東北センター (JICA東北)
所長 花立 大民