支部長挨拶

東北の皆さんとともに

青森、岩手、宮城、秋田、山形、福島の方たちとともに、世界とのつながりの中で社会的な新たな価値を求めて活動をするため、国際協力機構は仙台に支部を置いています。また、各県の国際交流協会等に国際協力推進員を配置し、より近い位置で皆さんとお話をし、共に考え、地域と海外との関係の在り方を再考していきたいと思っています。

全ての人と関係を構築したい

皆様が日々生活されている地域にも、海外から日本に来ている多くの人がいると思います。JICAは100を超える発展途上国で人を通じた活動を行っており、その活動を実践している日本人と、その活動のパートナーであり、研修等を通じて日本を知っている現地の人達とがつながっています。
JICAはここ東北でこの活動をより広げるため、皆様方と深く知り合い、信頼し合う関係を構築していきたいと思っています。

海外経験者を地域の中で光り輝かせたい

JICAは毎年2万人を超える海外からの研修員を受け入れるとともに、日本からは1万を越える専門家、約1500名のボランティアを海外に送り出しています。とりわけボランティアは日本全国から応募があり、この東北からも毎年、多くの方に参加していただいています。出発があれば帰国があるのが常であり、逆に言うとそれだけの方が毎年皆様の地元に帰ってきていることになります。
彼らは2年間を厳しい環境の中、日本を代表する気持ちで活動し、挫折、失望に直面しつつも、強い精神力と地球市民である自分を自覚して帰ってきます。
JICAはこれら途上国で人づくり、国づくりに貢献した人々が、きっと皆様の地域でも活躍してくれると確信しています。皆様のすぐ近くにいるこういった仲間を大切にし、皆様の地域のより一層の活性化のために何ができるか、ひとつずつ可能な活動をしていきたいと思っています。

明るく、前向きな社会が少しでも広がるようにしたい

東北地方は、多くの先進国では当たり前である食料自給率(カロリーベース)100%を達成している豊かな地域です。日本全体では人口減少、高齢化等抱える課題が多々ありますが、食の不安の少ない東北地方は、これからの日本のモデルとなる地域だと確信しています。
6次産業をはじめ農業、農産品加工品のブランド化等、大企業ばかりでなく、中小企業、個人でも多くの可能性が広がっています。
東日本大震災時に世界からの応援を受け、その後の復興が着実に実施されている姿を世界に発信し、より世界との関係性を高めていくことが大切だと思っています。

JICAは皆様の日常を大切にしつつ、発展途上国の社会経済開発に寄与する各種活動を行うことを通じ、日本及び世界で前向きな夢ある社会が広がるよう努力し続けたいと思います。

東北支部
村瀬 達哉
2015年4月1日