【宮城県】宮城県仙台市の中学生がJICA東北を訪問しました

2019年10月15日

8月22日(木)、仙台市三条中学校の1年生5名がJICA東北を訪問しました。
三条中学校では毎年、「その道の達人を訪問するプログラムを行っており、今回は「国際協力の達人」としてJICA東北を訪問いただきました。

開発途上国ってどんな国?JICAって何をしているの? 

【画像】訪問学習の前半は、開発途上国について、JICAについて学びました。
最初に、「誰かと『協力』するのに必要なことは何だろう?」と聞いてみると…

・声を掛け合うこと
・声を出すこと(バレーの試合など)
・言葉や思いを共有すること(吹奏楽部)
・事前準備(運動会)
・練習(学芸会)

などの意見が出ました。国際協力は国と国を超えて、この『協力』を行うことです。
身近なところにある『協力』が国際協力の場面でも必要になってきます。
そのあと、JICAの活動紹介映像を視聴。映像を見て感じた「気持ち」と、その理由を聞いてみると…

うれしい:日本のおかげで状況が改善している国がある。日本に生まれて良かった。
すごい:JICAが途上国を助けていること。今現在も1万人が世界で支援をしていること。
驚いた:世界の国のこと(生活が大変なこと、ごはんも十分食べられず学校にも行けない)を知り、日本とは違う生活に驚いた。
ためになった:日本にはない現実をったこと。途上国の生活を知ったこと。
怖い:ギニアウォームという寄生虫の病気。
悲しい:同じ人間なのに生活が全然違うこと。

と、発表してくれました。映像からたくさんのことを感じ、学んでくれたようです。

何のために国際協力をするのか?     

開発途上国の現状や、JICAの活動についてはわかりました。では、なぜ国際協力をするのでしょうか?
「病気で死ぬ子どもを救う(人道的な観点)」「輸出入など支えあっていて日本だけでは生きていけない(相互依存の観点)と、答えてくれました。
服、食べ物、文房具…日々の暮らしは開発途上国に支えられています。

民族衣装を着てみよう   

【画像】休憩時間には、JICA東北プラザにある民族衣装を試着。
担任の先生も混ざって、みんなで記念写真を撮りました。

青年海外協力隊の体験談を聞こう  

【画像】後半は、青年海外協力隊として大洋州のパプアニューギニアという国に行った経験を持つ、JICA東北の山口職員が体験談をお話しました。中学生のみなさんは、普段耳にすることの少ないパプアニューギニアの話に真剣に聞き入っていました。
村落開発普及員(※)という職種で、地域の生計の向上のために派遣された山口職員。島国であるパプアニューギニアでは、お米が輸入品であるためとても高価です。そこで、自分たちでお米を作って売ることで、収入を向上させることを思いつきました。現地では陸稲(おかぼ/水を使わずに稲を育てる)が一般的でしたが、水稲栽培(水田)を紹介するなど試行錯誤したそうです。
「ボランティアとして人助けのために行ったのに、気づいてみたら助けられていることの方が多かった」という言葉が印象的でした。

※現在の職種名は「コミュニティ開発」。詳しくは、青年海外協力隊ホームページで紹介しています。https://www.jica.go.jp/volunteer/application/seinen/job_info/community/
JICA海外協力隊には、農林水産・保健・教育・福祉・ものづくり・スポーツなど多岐にわたる分野で120種類の職種があります。

(報告:JICA東北市民参加協力課 清水)