カンボジアでは教員養成機関として、二年制の小学校教員養成校、中学校教員養成校が設置されています。これは1980年代以降の紛争復興期に、大幅な教員不足に対応するため変則的な短期講習の形で開始されたもので、1998年から現在の二年制となっていますが、教員の質の確保も大きな課題となっています。カンボジア教育・青年・スポーツ省は、教員の質の向上のため、全小・中学校教員の学士化を主要な政策として掲げています。この協力は、首都プノンペン、第2都市バッタンバンで、教員養成大学の組織運営体制の設立支援を通じた質の高い小・中学校教員の輩出により、基礎教育の質の向上を目的としています。