インドネシア及びマレーシアでは感染症が大きな脅威となっている一方、利用される医薬品の原材料の多くは輸入品に依存しており、両国の医薬品開発力の強化が課題となっている。前事業(2015年~2020年)ではインドネシアの多様な微生物資源を活用し、研究開発基盤となる「資源ライブラリー」を確立した。また、本事業から協力対象となるマレーシア研究機関には、有機化学合成・前臨床試験の実績がある。本事業は、日本の微生物由来の抗感染症薬開発の豊富な実績を活かし、両国の研究開発技術を向上するとともに、3か国の研究機関同士のネットワークを強化し、抗感染症薬開発を担う研究者の育成に貢献する。