【ツバル】合同調整委員会(JCC)会議の実施

2021年12月7日

11月30日、ツバルで第一回合同調整委員会(JCC:Joint Coordinating Committee)会議を開催しました。JCCはカウンターパートである先方政府実施機関、JICA、関係機関より構成され、プロジェクトに関わる事項を協議・決定する重要な機会です。

【画像】JCC冒頭挨拶を行うツバル保健省事務次官代理(左)と、会議進行を務めたツバル保健省公衆衛生チーフ代理兼フィラリアコーディネーター(右)

新型コロナウイルス感染症の影響で現地への渡航が制限されているため、会議はオンラインで行われ、ツバル保健省関係者をはじめJICAフィジー事務所、JICA本部、プロジェクト専門家、WHO、また在フィジー日本国大使館からのオブザーバー出席者を含め総勢20名が出席しました。主に以下の議題について報告・協議が行われ、会議の最後に協議内容の承認が行われました。

1.プロジェクト活動進捗
2.2021年9月に合意されたプロジェクト期間の1年延長(2023年2月28日まで)
3.今後の活動の見通し
(現状に即し、フィラリア伝播抑制を目的とした集団投薬(MDA:Mass Drug Administration)(注1)を2022年3月までに、またフィラリア伝播抑制の把握を目的とした調査(TAS:Transmission Assessment Survey)(注2)を2022年11月までに実施する)

オンライン会議で関係者同士が集まり、プロジェクト活動内容の共有を行う貴重な機会となりました。

今回承認された内容は、今後の新たな活動基盤となります。リンパ系フィラリア症による犠牲者をこれ以上出さないためにも、関係者間の密接な協力を継続し、ツバルにおける同感染症制圧へ向かって尽力します。

(注1)MDAは1年ごとに合計2回実施します。
(注2)MDAの適正完了後、2年ごとに計3回実施します。TASの結果、有病率がWHOによって推奨された基準を満たしていない場合、再度MDAの実施が必要となります。連続した全3回のTASにおいて基準を満たすことが、フィラリア制圧の必要条件です。