【パプアニューギニア】集団投薬に向けた事前トレーニングの完了

2022年3月30日

パプアニューギニアの東ニューブリテン州(ENBP)にて、フィラリアの伝播抑制を目的とした集団投薬(MDA:Mass Drug Administration)(注)を2022年4月に予定しています。州内の保健医療施設に従事する医療従事者200人、各地域で選任された住民ボランティア1,000人を動員し、同州住民38万人(一部対象除外基準あり)を対象に行われます。投薬実施に向け、上記全関係者に対して下記2種類のトレーニングを実施しました。トレーニング修了者は、投薬期間(4月4日~17日)に担当地域を巡回し、住民への投薬を行います。

1)ファシリテータートレーニング
実施日:2022年2月21日~22日
実施場所:ココポ市内
対象者:保健医療施設・州保健局・関係省庁の関係者
参加者数:100人

2)ボランティアトレーニング
実施日:2022年2月28日~3月11日
実施場所:同州の32ヵ所の保健医療施設
対象者:医療従事者、ボランティア
参加者数:1,200人

【画像】ファシリテータートレーニング:参加者全員での体操の様子

【画像】ファシリテータートレーニング:關原専門家のプレゼンテーションの様子

【画像】ボランティアトレーニング:講義の様子(Hoiya Health Center)

【画像】ボランティアトレーニング:研修終了後の集合写真(Warangoi Rural Hospital)

【画像】ボランティアトレーニング:研修終了後の集合写真(Rabaul Urban Clinic)

特記)関係者が着ているTシャツとマスクは、本プロジェクトで作成しました。専門家がデザインしており、背中にプリントされた「MARASIN MANMERI」は現地語で「投薬者」の意味になります。

(注)MDAは原則、1年ごとに合計2回実施します。ENBPでは2019年に第1回MDAを実施し、第2回MDAは新型コロナウイルス感染症拡大の影響により実施が延期されていましたが、今回第2回MDAが実施されることになりました。