【パプアニューギニア】西ニューブリテン州で集団投薬に向けたワークショップの実施

2022年10月31日

西ニューブリテン州において、集団投薬(MDA:Mass Drug Administration)を2023年に実施する予定です。同州によるMDAでは、リンパ系フィラリア症(LF:Lymphatic Filariasis)だけでなく、熱帯病の一つ、イチゴ腫も対象とします。事前準備の一環として、10月17~18日に同州内の38か所の保健医療施設の責任者と州保健局職員を招集し、ワークショップを実施しました。

1日目は、WHOのDr. Sarosh Jamilによる、LFとイチゴ腫の病態、MDAの実施方法に関するレクシャーが行われました。その後、JICA關原専門家のファシリテーションの下、MDA実施計画の立案を目的としたグループワークを行いました。初めに、医療施設の対象地域ごとに村の数、学校の数、その他コミュニティの数、対象人口を書き出し、MDAの適正な完了に必要となる実施日数、投薬チーム数、医療従事者とボランティアの人数、必要物資量等をまとめました。また、MDA実施前の啓発活動において、活用すべきローカルネットワークと効果的な実施方法についてグループで協議を行いました。

【画像】講義を受ける参加者

【画像】講義を行うDr. Sarosh Jamil

【画像】グループディスカッションの様子

【画像】グループワークのファシリテーションを行う關原専門家

2日目は、初めに1日目のグループワークで話し合った結果を発表しました。その後、リンパ浮腫患者のケアに関する説明を行い、デモンストレーションを実施しました。

参加者は非常に熱心にワークショップに取り組み、来年に実施予定のMDAの適正な完了に向けて、決意を新たにしました。
本ワークショップ参加者は、それぞれの担当地域で、同ワークショップで得た知識を普及するとともに、MDAの準備を進めていきます。

【画像】リンパ浮腫患者ケアのデモンストレーションの様子

【画像】ワークショップ参加者