母子健康手帳の利用のための医療従事者研修(ベンゲラ州)

2018年11月30日

プロジェクトでは、母子健康手帳導入の第一段階として各市の保健医療施設の保健スタッフへの研修を行っています。母子健康手帳はただ配布するだけでいいと言うものではなく、配布・導入の過程で実際に母子手帳に記入を行う保健スタッフへの研修や、保健医療施設への訪問指導(モニタリング&スーパービジョン)が必要です。これら一連の流れの中で、母子保健サービスの向上を図ります。

2018年10~11月の間、ベンゲラ州の5市にて200名以上の看護師などの保健スタッフに対して研修を行いました。本研修では、2018年10月に実施された指導者研修を受講した国家公衆衛生局や州市保健局のスタッフが講師を務め、日本人専門家はそれを支援しました。本研修の目的は、手帳の記入方法や母子保健の基本的な内容を理解してもらうことや、受講者に母子健康手帳の良さを伝えること、そしてなにより「母子健康手帳を好きになってもらう」ということです。そのため、母子保健に関する技術的なことに加えて母子健康手帳を導入することによる利点も伝えるようにしています。

5日間のスケジュールで実施されている本研修は熱意のある講師たちで行われ、受講者の真剣さがヒシヒシと伝わってくる時間です。研修を受講したスタッフからは、「母子健康手帳は素晴らしい」「私も妊娠してこの手帳を使いたい」「かわいいから母親も無くさずに持っていると思う」と言ったポジティブな意見が聞かれました。プロジェクトでは、今後もベンゲラ州およびルアンダ州にて同研修を実施する予定です。

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指導者研修

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医療従事者研修