カウンターパート2名が沖縄県での研修に参加

2019年7月19日

JICA沖縄で実施されている2019年度課題別研修「公衆衛生活動による母子保健強化」研修にアンゴラからカウンターパート2名(国家公衆衛生局職員の母子健康手帳プロジェクト担当者のリンダドールさん、ルアンダ市保健局母子保健担当者のアガタさん)が参加しました。お二人は本プロジェクトの中心人物であり、日本での研修参加に意欲を示されていたので、参加が叶いとても喜んでいました。

研修には、ポルトガル語圏5ヵ国(アンゴラ、ギニアビサウ、サントメプリンシペ、ブラジル、モザンビーク)から7名が参加し、日本の保健医療システムや沖縄の公衆衛生の変遷をはじめ、母子健活動について学びを深めながら各国の現状を共有されました。

その研修にプロジェクトの専門家2名が講師として参加しました。「母子保健サービスへの招待状-母子健康手帳-」の題で、母子健康手帳や、母子栄養の重要性についての講義を行いました。また、津田塾大学教授の三砂ちづる先生には、「人間的な出産」についての講義やワークショップを実施していただきました。「人間的なお産」は分娩において「人として本来もつ力」を発揮できるよう、不必要な医療介入を削減し、科学的根拠に基づいた分娩ケアを行い、助産ケアの向上を目指します。アンゴラでは保健施設の分娩室の環境が整っていないことや、保健スタッフの対応に問題があること等の理由により、自宅出産を望む妊婦さんが多くいます。アンゴラ保健省は、様々な危険の伴う自宅出産ではなく、保健施設での分娩を増やすことを目標としています。アンゴラから参加された2名の研修員は、「人間的な出産」のコンセプトに感銘を受け、アンゴラでもぜひ取り入れたいと抱負を述べていました。

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