看護・助産学術会議への参加

2023年3月22日

2023年3月20日・22日に、本プロジェクトのカウンターパートである保健家族福祉省看護・助産総局(DGNM)主催の看護・助産学術会議(Scientific Conference on Nursing and Midwifery Education and Services 2023)に参加しました。看護と助産をテーマとしてバングラデシュで初めて開催された学術会議で、1日目は看護・助産教育、2日目は看護・助産サービスをテーマに実施され、口演発表とポスター発表セッションが行われました。研究者のみならず実務者や看護・助産学部の教員・学生を含む300人以上が参加しました。

本プロジェクトは、DGNMのパートナー機関やプロジェクトの1つとして招待されました。バングラデシュで学術会議に参加するのは初めてでしたが、看護・助産分野の研究を推進したいというDGNMをはじめとする関係者の熱意、そして発表者の真剣さが各所に感じられる大変興味深いものでした。発表は厳格な時間管理のもと英語で行われており、発表の質も期待以上のものでした。出席した口演発表の1つのセッションでは、本プロジェクトのローカルコンサルタントがパネリストを務めましたが、ローカルコンサルタントをはじめとするパネリストのコメントや会場からの質問に熱心に答える発表者の様子が印象に残りました。

本プロジェクトでは、看護教育強化の一環として看護教員、臨床看護師、看護学生の研究推進を実施します。これまで、対象大学での研究委員会の整備を支援し、今後の本格活動開始に向け、フェーズ1の対象だったダッカ看護大学や看護のための高等教育研究機関である国立高等看護教育研究所を訪問し、研究推進の方法について検討してきました。今回、看護・助産学術会議に参加して看護分野の研究の現状を俯瞰し、また、研究に関わるリソースを理解することで、活動推進のためのさらなるヒントを多く得ることができました。この学術会議は年に一度定期的に開催されるとのことで、次回以降の会議にも協力していきたいと考えています。

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学術会議に参加したプロジェクトメンバー