−歩行型トラクタの試験方法基準に関する研究会の開催−

2015年12月25日

このプロジェクトの活動に農業機械の試験方法と基準作りがあることは、昨年のプロジェクトニュースでも紹介しましたが、一年が経過し、試験用の設備も整備されてきており、また、職員の計測に関する知識、技術も蓄積されつつあります。しかし、一方で、性能試験や安全性確認が機械化の発展に欠かすことができないことやここ農業機械化センター(AMC)の実施している試験を外部の関係する機関にも認識してもらう必要があります。

このような背景を踏まえ、試験標準の認証部局であるBhutan Standard Bureau(BSB)、AMCおよび本プロジェクトの共催で、12月24および25日、研究会「Discussion and Awareness on Farm Machinery Standards(Power Tiller)」が開催されました。当日は、主催側であるBSB、AMCをはじめ、農業省、労働省、農業省所属研究機関、道路安全交通管理局、職業訓練学校、農業機械製造会社および取扱商社等の関係機関、約50名の参加者があり、主催側からの話題提供や試験方法に関するプレゼンテーションと討議、各試験現場での試験要領の説明と実機を用いての試験が行われました。

2日間にわたる研究会では、会議場のみならず各試験現場でも、エンジン計測における性能低下、排気管からの黒煙計測値の基準、燃料消費量、ブレーキ試験での空走距離の取扱い、操作レバーの耐久性、防水試験での速度の設定の方法等、多岐にわたり質問や意見が出されました。特に、安全性や通常の性能はもちろんのこと、排出ガスや燃料消費量など環境性能や試験に対する参加者の関心の高さが印象に残りました。

研究会で頂いたご意見は、今後も継続する試験方法基準作成に反映させていきます。

【画像】

構造調査と安全装備確認

【画像】

エンジン試験

【画像】

ブレーキ試験

【画像】

防水試験