2018年11月の活動ダイジェスト

2018年11月30日

微動アレイ探査

2018年11月26日から5日間、経済省地質鉱山局(DGM)、建築研究所(BRI)と京大で構成する地震評価グループが、地震の揺れやすさや揺れが増幅される危険性を調べるために、ティンプー市内の地盤構造を調査する実習をしました。実習で扱ったのは微動アレイ探査という、地表面の非常に小さな振動を測定できる微動探査装置を使い、それらを決まった配列で地面に並べ、測定する振動の特徴から地盤の軟らかさを推定する手法です。DGM職員3名は2018年2月に日本で林田拓己主任研究員(BRI)のもと本手法を研修しており、復習も兼ねて本手法をブータンで応用し、配列を変えつつ浅い地盤と深い地盤の構造を評価しました。DGMは収集したデータを使い、地震動が増幅する度合がわかる地図、地震増幅度マップを作成し、全国の地震ハザード評価をする予定です。

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DGM敷地内での微動アレイ探査実習

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林田専門家と探査前のチェックリストを確認

日本出張

2018年11月4日から1週間、内務文化省防災局(DDM)、文化局(DOC)、公共事業省技術支援局(DES)の3名が日本へ出張し、減災技術の啓発普及や耐震化技術開発の知見等を研修しました。一行はプロジェクト(PJ)代表機関の名古屋市立大でPJ活動進捗を発表した後、一般市民が地震を体験し対処方法を学べる名古屋市港防災センターを訪れ、本PJも導入する振動台で初めて震度7を体験しました。東京へ移動した一行は、日本大学・建築材料研究室(湯浅昇教授)を訪問し、版築建物の材料となる配合を変えた土の強度分析方法を学びました。

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名古屋市港防災センターで模擬地震を体験するDDM、DOC、DESの職員

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名古屋市港防災センターで模擬地震を体験するDDM、DOC、DESの職員