2018年12月の活動ダイジェスト

2018年12月31日

新大臣が公開実験を見学

2018年12月28日、プロジェクトは内務文化省文化局(DOC)の敷地内で公開実験を行いました。本実験の目的は、実物大の版築造や石積み建築物に油圧ジャッキでゆっくりと負荷をかけ、構造物の変位や崩壊傾向のデータを集め、建築ガイドラインと建築規準作りに活かすことです。ブータン国民の代表の一人と言える、新しい内務文化大臣が実験を見学し、DOCエンジニアとJICA短期専門家が実験の意義や結果を説明しました。また、ブータン国営放送BBS、新聞社や海外メディアが本実験を取材し、DOCプロジェクトマネージャが国民へ向けて、地震に強い伝統建築物の作り方や耐震化技術を皆へ届けるまで頑張る、という力強い意気込みを発信する機会に恵まれました。

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油圧ジャッキで人為的に建物へ負荷をかける様子

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内務文化大臣(中央)とJICA事務所長へ説明するJICA専門家とDOCエンジニア

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BBSのインタビューに答えるDOCプロジェクトマネージャ

国際学会発表

2018年12月10日、ワシントンDCで開催された国際学会アメリカ地球物理学連合(American Geophysics Union、以下AGU)秋季会議にて、京都大学の大見志朗准教授が本プロジェクの成果であるブータンにおける地震予察結果について口頭発表しました。

演題 Preliminary Seismicity Observed by the Seismic Monitoring Network in the Kingdom of Bhutan
著者 Shiro Ohmi(1), Hiroshi Inoue(2), Jamyang Chophel(3), Phuntsho Pelgay(3) and Dowchu Drukpa(3).
所属 (1)京都大学、(2)防災科学技術研究所、(3)ブータン経済省地質鉱山局

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AGU会場にて大見准教授