2020年4月の活動ダイジェスト

2020年4月30日

グローバル地震観測の参加報告

2020年1月~3月 JICA筑波
JICA筑波での課題別研修「グローバル地震観測」にカウンターパート1名(経済省地質鉱山局)Nityam Nepalさんが参加しました。建築研究所国際地震工学センターの協力でおこなわれた研修では、CTBTO(注)体制および国際監視制度における地震学の役割についての知識、核実験と地震を監視するためのグローバル地震観測技術、核実験と自然地震を識別するデータ分析技術等を学びました。Nityamさんは今後JICAの長期研修「地震学・耐震工学・津波防災」への応募を計画しており、さらなる技術と知識の向上を目指しています。

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筑波山での微動観測

(注)CTBTO=The Preparatory Commission for the Comprehensive Nuclear-Test-Ban Treaty Organization、核実験禁止条約機関準備委員会

地震学・耐震工学・津波防災(修士号)の参加中間報告

2019年9月から1年間、内務文化省文化局(DOC)からのカウンターパートPemaさんがJICA長期研修「地震学・耐震工学・津波防災」に参加しています。防災行政修士号が政策研究大学院大学から授与される研修です。建築研究所国際地震工学センターで主に行われてきたプログラムは5月中旬から名古屋市立大(本プロジェクトの研究代表機関)でのプログラムになり、より個々の研究課題に沿ったものになります。この研修から学んだ知見がブータンに適した耐震診断方法と耐震補強方法の指針・方針に寄与することが期待されます。今年9月に行われる世界地震工学会議(第17回)への論文提出もしており、ブータンの取り組みが紹介されることも期待されます。

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研修の様子(プレゼンテーションするCP)

名古屋市立大(博士号)の参加中間報告

2017年から、名古屋市立大大学院芸術工学研究科で博士課程に文部科学省国費留学生(SATREPS枠)でカウンターパート1名(内務文化省文化局)Phuntsho Wangmoさんが履修中です。現在、今年9月に行われる世界地震工学会議(第17回)と日本建築学会大会への論文がそれぞれ提出されており、またジャーナルへの論文提出も近日中に予定されています。