2021年9月の活動ダイジェスト

2021年9月30日

耐震診断講習会の開催

9月24日と29日の2日間にわたり、宮本専門家(香川大学准教授)による耐震診断講習会がオンラインで開催されました。受講者は内務文化省文化局(DOC)と公共事業省技術局(DES)のカウンターパートです。初日(24日)は組積造建物の耐震診断のフローチャート、構造計算のパラメータとその係数など理論について説明され、計算例も紹介されました。理解を深めるために、参加者は理論の授業の後に与えられた構造計算のタスクに取り組みました。2日目(29日)の講習は、タスクの答え合わせと各参加者の疑問を明らかにする質疑応答でした。これからカウンターパートは、10月に同じ内容で県のエンジニアをトレーニングすることが期待されています。

【画像】

講義される宮本専門家(写真はスクリーンショットより)

【画像】

質疑応答の様子(写真はスクリーンショットより)

振動台操作講習会の開催

2021年9月24日に内務省文化局(DOC)で振動台操作講習会が遠隔で行われました。操作演習は、操作マニュアルや日本側専門家の指導を参考に、試行錯誤しながら機械の電源を入れたり切ったりすることから始まりました。何度か試みた後、カウンターパートは一連の操作を無事学ぶことができました。この装置は、過去の地震データを入力することにより、過去に発生した地震動を作成することができます。今回は、日本側研究者が作成したプログラムを入力して、振動台の操作方法を学びました。これからカウンターパートは振動プログラムを作る方法、それを入力する方法、そしてそれを操作する方法を習得していきます。また、振動台上に座って実際の地震を体験する地震シミュレーションプログラムも企画しています。今後は、ブータン側の主導で試験体の振動台試験を実施することになります(日本側からは遠隔支援)。

【画像】

振動台を操作する様子(写真提供は文化局)

【画像】

振動台を操作する様子(写真提供は文化局)

Working Group meetingの開催

2021年9月10日にカウンターパート機関4局-内務文化省災害管理局(DDM、)文化局(DOC)、公共事業省技術局(DES)、経済省地質鉱山局(DGM)によるワーキンググループ打ち合わせが開催されました。日本人研究者が渡航出来ない中、各局のスケジュール、計画、データ、知識を交換し、共有することを目的として会議が開催されました。会議では、パイロットサイト調査のタイミングやハザードマップやリスクマップの作成スケジュールなどについて意見交換が行われました。それらのマップを作成するためのソフトウェアについても意見交換がありました。9月には微動測定を研究したJICA集団研修の研修生が帰国し、パイロットサイト調査を主導します。より具体的な議論は次の会議で行われます。各局の効果的なコラボレーションを確保するため、ワーキンググループ会議は頻繁に開催される予定です。

内務文化省文化局が2回目の映像資料を公開

9月6日、SATREPSシリーズ「実験施設の建設| SATREPS-ブータンのビデオシリーズ| エピソード1」がYouTubeでリリースされました。