第一回中央委員会開催

2017年9月13日

2017年9月11日・12日

ボリビア多民族国は、中南米地域においてハイチについで基礎的な保健指標が悪く、例えば妊産婦死亡率は出生10万人に対し206人です(日本は3.4人)。

このような中、ボリビア政府は地域保健医療サービスの改善に努め、『多文化コミュニティー家庭保健政策(SAFCI政策)』を立案・推進していますが、医療技術者(注)の基礎的保健サービス提供能力が十分でない状況があります。地域保健を担う人材育成を目的とした医療技術者養成校の技師養成能力強化を図る「医療技術者養成システム強化プロジェクト(略称FORTESAプロジェクト)」が開始されました。

国立ラパス公衆衛生校(ENS)及び日本・ボリビア国立医療技術者養成校(ETSBJCA)の教員の中から四つの中央委員会(カリキュラム作成、教授案作成、教本作成、継続教育)メンバー計20名を選出し、保健省、JICAプロジェクト関係者8名を含め計28名が参加して、2017年9月11・12日にボリビア保健省2階講堂においてFORTESAプロジェクトの第一回中央委員会が開催しました。委員会では、本プロジェクトの全体像をチーフアドバイザーである小川正子専門家から共有し、委員会参加者による協議が実施されました。

本プロジェクトでは今後、過去の中南米看護医療分野の技術協力プロジェクトにおいて育成された人材も講師となって研修を行います。近隣国の経験から学ぶことで、今後の活動の推進役となる指導者の養成を計画しています。その彼らの学びを基に中央委員会がいくつかの地方委員会を形成していくことで、技術を全国に普及させていきます。

(注)医療技術者とは、医師以外の保健衛生に関する技術的な仕事をするものを指します(例えば看護師、放射線技師など)。今回のプロジェクトで協力の対象とする学校では、看護、栄養、環境保健、保健統計、媒介害虫制御分野などの医療技術者が地域保健を担う人材として養成されています。

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第一回中央委員会小川リーダー

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第一回中央委員会小川リーダーとリオス企画総局長

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第一回中央委員会全体写真