パラグアイ第三国専門家らによる研修を通した教員の能力強化

2018年11月30日

2018年10月1日から4日まで、ラパス市において、ラパス国立公衆衛生校、コチャバンバ医療技術者養成校で教員として働く医療従事者を対象に教授案・教材作成研修(一部ファシリテーター養成)を開催し、両校教員及びプロジェクト関係者計36名が参加しました。

今回、2017年1月までJICAがパラグアイで実施していた「プライマリーヘルスケア体制強化プロジェクト(愛称:ニャンドゥティ)」のカウンターパートの一員であったアレクシス・ベニテス医師、グラディス・ガレアーノさん、エステラ・リヴァスさんの3名が研修講師を務めてくれました。特にエステラ・リヴァスさんは、ご令嬢の結婚式を終えるや否やボリビアに駆けつけてくれました。3名は本プロジェクトのチーフアドバイザーである小川正子専門家との強い絆もあり、ボリビアのプロジェクトにも協力してくれています。

本プロジェクトでは、日本人専門家とカウンターパートとで中央委員会を発足させ、同委員会が複数の地方委員会を支援・指導し、各研修事業等を行うというカスケード方式で研修・モニタリングを実施する体制を構築しています。今回の研修はカリキュラム研修に続くものとして実施されました。

本研修を通して、研修に参加した教員達は教授案・教材作成の基礎を理解し、参加者自らが作成した教授案・教材に沿った模擬授業の発表を行いました。研修参加者からは、「この研修で初めて教授案・教材作成の本当の意味を理解し、日々の授業案作成の重要性を再認識することができた。今後の授業においてもこれらを生かしていきたい。」という声も聞かれました。

プロジェクトは授業案・教材作成について、引き続きフォローを続けていく予定です。具体的には、12月より継続教育委員会(中央・地方)メンバー、教授案作成委員会(中央・地方)メンバー及びプロジェクトメンバーがボリビア国立医療技術者養成校12校の実習指導調査を実施していきます。

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アレクシス医師による講義風景

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グラディスさんによる授業発表観察

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小川リーダー授業発表講評

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全体写真