合同中央委員会が遠隔会議で開催されました

2021年1月27日

南米ボリビアの保健医療の未来と発展を担う医療技術者養成、その重責を担っている教員を対象とし、教育の質向上を目的としたFORTESAプロジェクトは、2021年1月27日(水)、参加者30名で初の試みとなる遠隔での中央委員会合同会議を実施しました。

日本ではすっかり定着している遠隔会議も、ボリビアではインターネットの接続環境が悪く、なかなか思うようにいかないことが多々あります。また、新型コロナウイルス感染症は、ボリビアでも猛威をふるっており、多人数での会議もままならない状況が続いています。

このような中にあっても、本プロジェクトの関係者は、創意工夫を重ねながら、プロジェクト目標の達成のために日々取り組んでいます。この度、初の開催となった中央委員会合同遠隔会議もそんな中で生まれた新たな試みでした。

本プロジェクトは、成果を上げプロジェクト目標を達成するため、4つの委員会活動を中心に実施しております。立ち上がりから4年目の半ばを迎えておりますが、その間保健大臣が7回変わり、そのたびに委員会のメンバーらが変わっているため、日々の活動に大きな影響が出ております。そのような中での関係者の頑張りにより、各委員会は少しずつではありますが成果を上げております。その成果とプロジェクト終了に向けての課題について発表しました。

発表後には、小川正子チーフアドバイザーや、国立ラパス公衆衛生校、日本・ボリビア国立医療技術者養成校、JICAボリビア事務所の関係者らと意見交換が行われ、効果的且つ持続的なプロジェクトの成果を目指した熱い議論が全関係者で交わされました。

ボリビアと日本の時差は13時間です。約5時間におよんで開催された会議は、参加者の熱気もあって、日本時間深夜1時半まで続きました。(ボリビアは午後12時半。皆さんおなかペコペコ。)

終了後、委員会のメンバーから「皆さんに発表することで自分たちのフィードバックに繋がった」「今後も遠隔システムを利用してこのような会議を開催したい」との声が寄せられました。

コロナ禍で先の見通しを立てるのが難しかったこの一年間、日本人専門家とボリビアカウンターパートは定期的にこのように遠隔システムを利用して、プロジェクト活動を実施してきましたが、今回の合同会議は、プロジェクトチームにとってもひとつの自信につながりました。

今後もプロジェクト関係者一丸となって、創意工夫を重ねながら、プロジェクト活動を行っていきます!

【画像】中央委員会合同遠隔会議開催中の様子