第一回本邦研修:東京、広島、福岡にて「都市の公共交通」をテーマに研修を実施しました。

2023年1月12日

2022年11月7~19日に第一回本邦研修を実施しました。サラエボ県交通省の職員をはじめとするカウンターパート8名が来日し、約2週間かけて東京、広島、福岡の3都市を訪問しました。

東京では、JICA本部への表敬訪問やオリエンテーション後、首都圏での鉄道や路線バスへの乗車体験、東京地下鉄株式会社(東京メトロ)が展開するエキナカビジネスの視察、東急バスの目黒営業所への訪問等を通じて、日本の公共交通の高い利便性とともに各事業者の取り組みを学びました。

広島では、まず広島大学(東千田キャンパス)にて藤原章正教授による講義を受け、戦後復興からの広島市の都市交通の歴史等を学びつつ、広島市役所や広島電鉄株式会社を訪問し、公共交通の計画作りから、駅前広場等の交通結節点の見学、路面電車の車庫の見学まで幅広い内容を学びました。サラエボ市は広島市同様に路面電車を有していることから、広島電鉄の車庫見学や現場の技師との技術的な意見交換は特に活発に行われました。

福岡では、福岡市役所と西日本鉄道株式会社を訪問し、行政と公共交通事業者による取り組みについて幅広い内容の講義と視察を行いました。

研修生は、本訪日研修で、日本の安全かつ信頼性の高い公共交通システムが、行政や公共交通事業者等、様々な関係者の協力と取組により成り立っていることを学び、今後、日本の事例を活用して、サラエボにおける公共交通システムの改善に取り組んでいく予定です。

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広島大学藤原教授の講義

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広島電鉄車庫の視察

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広島電鉄車庫の視察

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東急バス目黒営業所の視察

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西鉄本社における講義