日本人短期専門家による技術指導研修

2017年2月3日

2017年1月9日〜2月3日

当プロジェクトで初めての短期専門家が、本邦から1月初旬より4週間にわたりカンボジアに滞在し、電気保全技術に関する技術指導研修を15日間実施しました。鈴木裕也専門家は、(独)高齢・障害・求職者雇用支援機構(略称JEED)京都ポリテクセンターから派遣されましたが、初めての海外出張にもかかわらず、現地によくなじみ、カンボジア人カウンターパートとも交流を深めつつ、実りある技術移転をしていただきました。

鈴木専門家の指導科目は「電気保全技術」で、プロジェクトで標準化を進めているカリキュラムにも含まれる基礎的かつ重要な技術内容の1つです。研修生として参加した訓練校の指導員が、この分野についての理解を深めることで、学生への指導だけでなく、今後一般企業向けの技術セミナーを提供することにより、さらに指導員としての資質を向上させていけるよう、プロジェクトとしてサポートしていく予定です。

研修には対象パイロット校3校から各1名が参加し、事前にプロジェクトの電気分野の専門家により現地操業の富士電機(株)カンボジア事業所と、関連のHao Phuong社とともに共同開発した電気保全作業検定盤を活用し、カンボジア産業界の訓練ニーズに沿った技術移転研修が行われました。

研修の最終日には、実習を実施していたNPIC校の校長より感謝状が贈呈され、これまでの鈴木専門家の技術移転に感謝の意を示しました。

プロジェクトが開始して1年が経過し、徐々にプロジェクトの技術移転活動もカンボジアの関係者に浸透しつつあるようです。

【画像】

研修生による最終発表の様子

【画像】

鈴木専門家によるカウンターパートへの技術指導

【画像】

技術移転研修の実習先となったNPIC訓練校の校長より感謝状授与

【画像】

鈴木専門家・研修生およびプロジェクト専門家の集合写真