National TVET Dayに参加

2017年7月16日

2017年7月3日

高校生などに職業訓練校の存在をアピールしその進路選択や職業設計に結びつけていくなどのプロモーション活動の一環として、毎年7月上旬に労働職業訓練省(MLVT)の労働市場情報部(DLMI)が主催者・事務局となって、MLVT傘下の各地の職業訓練校の教育訓練内容について、講演やブースによって紹介するNational TVET Dayが開催されます。今年は、職業訓練校の高校生など若者への一層のアピールが重要となってきたことから、プノンペン市内会場のスペースを広げ、職業訓練校の参加のみならず企業ブースの設置も行われるなど、昨年よりも一段とにぎやかなイベントになりました。DLMIによれば、当日は、プロジェクトの対象校を含む各地の職業訓練校16校と企業・NGOなどの17社からブース出展がありました。また、プノンペン市内の高校生約5,000人とその他一般参加者約1,300人を含む約6,700人の訪問がありました。

イベント当日には、労働職業訓練大臣の主催者挨拶や会場内ブースへの激励、高校生向けの職業訓練校の紹介や企業の人材期待像の説明を盛り込んだ講演などが行われたほか、会場内に出展したブースで、職業訓練校が創意工夫を生かして、自校の訓練内容を積極的に広報していました。来訪者も、訪れたブースで、ロボット、電動一輪車、太陽光自動車、ドローン、電子ゲームなど最近の電子技術を生かした展示物のほか、電気で動く装置、建築ミニチュア、機械、自動車などの展示物、さらには、観光やビジネスなどの実学分野の展示物に関して、職業訓練校の指導員や生徒による実演に興味深く見入っていました。

JICAプロジェクトでは、職業訓練校の対外アピールの重要性から、今回のイベントのため、主催者のMLVTと積極的に連携し、電気保全作業検定盤、モータ制御作業盤、電気工事課題盤といった、民間企業と連携して開発した訓練機材をカンボジア人スタッフが紹介するプロジェクトブースの出展、講演者としての日系企業の人材期待像の説明、当日参加する高校生向けのリーフレットや当日も参加する企業向けの職業訓練校名鑑の作成編集支援を行いました。イベント当日のバンナーにJICAロゴが盛り込まれたり、日本大使館やJICA事務所も招待されるなど、日本の存在感を発揮することができたイベントとなりました。

National TVET Dayは、来年も開催される予定ですが、こうしたイベントをはじめ職業訓練校のプロモーションがカンボジア政府側のイニシアティブにより今後一層積極的に行われることを期待しています。

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訓練機材のプロジェクトスタッフによる紹介

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プロジェクトブースへの労働職業訓練大臣や省幹部の立ち寄り

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プロジェクトから日系企業の人材期待像につき説明

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プロジェクトから日系企業の人材期待像につき説明

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(会場配布)DLMIと連携して作成した職業訓練校紹介リーフ(高校生向け)

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オープニング大臣挨拶(日本大使館・JICA事務所も同席)

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会場模様

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イベントサポーターロゴ(訓練校・企業・JICA)