記帳制度推進に向けた国税庁調査団がMeanchey税務署を訪問

2017年4月19日

2017年4月19日、国税庁から調査団としてカンボジアを来訪している税務大学校井上俊夫教授、井上篤教育官が小規模納税者の記帳制度の進捗確認のため、昨日のKampong Speu税務署に続き、プノンペン市内のMeanchey税務署を視察・聞き取り調査を行いました。

Meanchey税務署からは、JICAの協力で実施した納税者向けセミナーの効果があり、納税者の申告制度や納税義務、簡易帳簿制度への理解が以前に比べ明らかに促進したものの、小規模納税者にとって記帳や事実に基づく申告そのものは今もなお困難であると報告されました。しかし、年次申告書の提出を通じて、納税者が記帳の重要性を認識し、記帳をする納税者が少しずつではあるが、増加している点も報告されました。

調査団の井上教授からはセミナーを複数回実施することで、納税者の知識や理解を増大させる努力をしつつ、今年は申告課税に切替えた初年度のため、申告書の提出を必ず全員に提出させるという徹底した態度が重要であると税務署員にアドバイスを行いました。

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税務署からの報告を聞く調査団メンバー

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調査団メンバーにスライドを使って現況を説明する税務署員

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意見交換会の様子

【画像】集合写真