機材供与による研修室の整備

2018年11月6日

本プロジェクトのカウンターパート(相手国機関)である内務省行政総局研修局(以下、研修局)は、同省内の組織再編により2014年に新設された部局です。内務省および地方行政体の人材育成のための研修や能力開発といった事業の実施を主に担当していますが、省内の建物を研修室として割り当てられたものの、その室内機材の整備はほとんど手つかずの状態でした。実際にプロジェクトが開始された時点では、研修室には机も椅子もなく、そのために参加者が地べたに座って研修を受講するような有様でした(写真1)。また、研修室の裏で建設工事が始まり、その工事による騒音のために仕方なく実施中の研修や会合を中断することもしばしば発生するようになりました。

こうした状況を改善すべく、研修局は省内での予算の獲得・確保に努めたものの、その配賦は叶わず、プロジェクトに対して研修室整備に向けた支援を要望してきたのでした。この要望を受けて、プロジェクトでは質が高く効率的かつ効果的な研修の実施支援として、以下の機材供与を行い、研修室の整備を行いました。

1.机および椅子(机26台および椅子52脚、2018年2月)

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写真1 機材供与前の研修風景

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写真2 機材供与後の研修室

2.視聴覚機材(プロジェクター、スクリーン、スピーカー、パワー・アンプとマイク受信機、2018年10月)

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写真3 プロジェクター

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写真4 スクリーン

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写真5 パワー・アンプとマイク受信機

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写真6 スピーカー

一連の機材供与後、研修室は頻繁に活用されるようになり、これまでにも初任者研修や公文書作成研修などが実施されています。また、研修局の月例会議といった定期的な会合にも活用されており、同局の能力強化にも貢献しています(写真7)。

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写真7 機材供与後の研修室