CMACによる不発弾除去調査が行われました

2022年8月15日

今日においても、カンボジア国民は戦争と動乱の1970~1980年代に残された地雷や不発弾の脅威にさらされています。国中にばら撒かれた爆発物は、数多の人々を傷付け、尊い命を奪ってきました。カンボジアでは、国民の生命と安全を守るため、地雷や不発弾を除去するための努力が現在も続けられているのです。

そのようなカンボジア特有の安全リスクがある中、プロジェクトもまた、不発弾の危険性に配慮しながら、プノンタコンコミュニティ森林(CF)でのパイロット活動を進めることが求められています。パイロット活動には境界杭の設置、土中の簡易水道管の交換、CF管理小屋の建設、境界沿いの歩道及び溝の開設といった、一定程度地面の掘削を伴うものが含まれるからです。

プノンタコンCFにおけるパイロット活動の安全確保のため、プロジェクトは、カンボジア地雷対策センター(Cambodia Mine Action Center(CMAC))に対し、プノンタコンCFの活動区域における不発弾除去調査の実施を要請しました。要請を受けたCMACは、プロジェクトが計画する活動の開始に先立ち、現地調査によって活動区域の安全を確認すべく、迅速に対応してくれました。まず、2022年5月に、CMACの専門家チームが事前調査を行い、活動予定地を視察しました。調査後、プロジェクトは専門家チームからのアドバイスに従い、CMAC本部に不発弾除去調査を正式に要請し、承認されました。

そして、同年7月、隣接のプレアビヒア州のCMAC支部の技術チームが現地に派遣され、CF管理小屋建設予定地と簡易水道管埋設ラインを対象に不発弾除去調査を実施しました。調査の結果、これらの場所には不発弾は存在しないことが明らかとなり、プロジェクトではCF管理小屋の建設と簡易水道管の交換に着手する計画です。

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CMAC専門家チームとの打ち合わせ(事前調査)

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プノンタコンでの現場視察(事前調査)

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プノンタコンでの現場視察(事前調査)

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調査対象区域を表示するための標識を設置(不発弾除去調査)

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CMAC調査チーム専門家による爆発物検知作業(不発弾除去調査)

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CMAC調査チームとプロジェクトの州カウンターパート