「対面での議論」の復活

2022年12月6日

計画されたSNRMの3年のプロジェクト期間の最終年度に際し、2022年11月25日に第3回合同調整委員会(JCC)が開催されました。JCCは、年間計画の決定するため進捗状況をモニタリングするプロジェクトの最高意思決定機関として機能しています。第3回JCCは、プノンペンのヒマワリホテルにて、これまでプロジェクト開始より2年間、新型コロナウイルス感染症に関わる集会の制限等によりできなかった全関係者の参集による対面での会議形式でようやく開催することができました。カンボジア側からは、本プロジェクトの各実施機関(環境省、森林局、ストゥントレン州環境局、州農林水産局(州森林局))の代表者、SNRMのパイロット コミュニティ森林の代表も、議論にご立ち会いいただきました。また、日本側からは、JICA専門家に加えて、在カンボジア日本国大使館、JICA本部、JICAカンボジア事務所等の代表に参加いただきました。

会議は3つのセッションで開催されました。第1セッションでは、カウンターパート機関の代表者から2年目の進捗状況が報告されました。その結果を踏まえて、JICA専門家の代表者から、プロジェクト終了後の持続性を確保する必要性から、プロジェクトの運営計画の修正が提案され、議論の後、JCCにより、修正案が承認されました。

この計画修正に基づき、第2セッションでは、各活動を担当するカンボジア側からプロジェクトの第3年次の詳細な年間活動計画が提案され、JCCで承認されました。プロジェクトの終了までに活動を予定通りに完了できない可能性が懸念されましたが、プロジェクト管理ユニット(PMU)のメンバーは、承認された詳細な年間活動計画に基づいて、2023年の活動を積極的に実行し、計画されたスケジュール内で期待される結果を可能な限り達成することを確認しました。さらに、JCCは、すべての関係者が、期待される結果を達成し、プロジェクト終了後もその持続可能性を確保するために、積極的かつ緊密に協力すること確認しました。

続く第3セッションは、JICAが2022年に実施した研修の内容を関係者で共有いたしました。「自然災害に対する森林の防災機能など生態系を活用した防災・減災(Eco-DRR)機能強化のための能力向上」の研修生が、参加した研修の成果とフィードバックにつき発表いただきました。

JCC3は、実りある有意義な議論のうちに終了し、議長による委員会閉会の宣言とともに、最終年度の実施が開始されました。少なくとも、新型コロナウイルス感染症が心配な時期は過ぎ去り、今ではお互いに笑顔で接することができます。JCC、「対面での議論」が復活しました!

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第3回合同調整委員会(JCC3)

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第3回合同調整委員会(JCC3)

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JICA カンボジア事務所宮原次長(中央)とSNRMプロジェクトダイレクターSunlean氏(右)

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SNRMプロジェクトダイレクターPonika氏

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SNRMプロジェクトマネージャーSontara氏

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SNRMプロジェクトマネージャーRatanakoma氏

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ストゥントレン州環境局長Cheaheng氏

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ストゥントレン州森林局長Chansocheat氏