2022年12月7日
2022年11月25日~12月5日、下水道事業に関わるカンボジア政府職員9名を本邦に招致し、日本の下水道施設の見学や下水道事業に従事する職員、技術者による講義、実習を行いました。
この研修には、公共事業運輸省(MPWT)およびプノンペン都、シェムリアップ州、バッタンバン州、シハヌークビル州の地方から下水道に関わる職員が参加しました。カンボジアの中央政府と複数の地方機関が共同で参加する研修としては、JICAの下水道分野での初めての取り組みとなりました。
研修では、国土交通省、日本下水道事業団、北九州市上下水道局、東京都下水道局の協力のもと職員の方々を講師に招き、日本の下水道法体系、財政・経営、維持管理、広報について講義を行いました。また参加者にとって下水処理場や下水管の修繕工事、広報施設の見学を通じて実際の現場を実体験できる機会となりました。
研修最終日は、参加者全員が国、都、地方都市の立場で現在直面している課題に対して、今回の研修を通じて得られたことを活かしてアクションプランを取りまとめ発表しました。参加者は、JICA地球環境部及び専門家との意見交換後に、研修の成果を職場に持ち帰って今後の職場で活用できると述べていました。