プロジェクト中間レビューの開催

2019年2月20日

2019年2月18日~20日

中国生態環境部及び日中友好環境保全センターとJICAは、2016年4月より、「環境にやさしい社会構築プロジェクト」(以下、プロジェクト)を実施しています。開始後、約3年が経ち、これからプロジェクトは後半に差し掛かります。そこで、2019年2月18~20日に日中共同で中間レビューを実施し、今までの活動や成果の確認と今後のプロジェクト目標の達成見込みを確認しました。その結果、活動は概ね順調に進んでおり、活動を計画通りに実施することで、プロジェクト目標が達成される見込みが高いことを確認しました。2月20日には、第3回合同調整委員会を開催し、関係者間で中間レビュー結果の共有と合意を行いました。

2017年度~2018年度にかけての特筆すべき主な成果としては以下があります。

・第1回(2017年6月)と第2回(2018年6月)日中環境保護ハイレベルダイアログの開催
・環境保護部門局長級を対象とした生態環境保護に関する訪日研修の実施
・「郷村振興戦略下の農村環境管理機序の研究」の実施と生態環境部への農村環境に関する5つの専門報告の提出
・化学分析機械「MALDI」の導入と大気粒子状物質に関する総合的な研究の実施
・日中友好環境保全センターと日本の研究機関や民間企業との協力覚書の締結

これらの成果を踏まえ、2019年度は、特に大気汚染モニタリング分析の推進と生態環境部及び地方生態環境庁の能力強化、日中環境保護ハイレベルダイアログ等の政府間協力への貢献、日本の関係機関との協力覚書等文書の締結等による日中環境協力ネットワークの強化に引き続き取り組んでいきます。

また、2018年10月の日中両首脳間の合意により、プロジェクトがODAによる日中環境協力の最後の事業となることが決定しました。これまでの協力の成果を維持、発展させ、プロジェクト終了後も日中環境協力の象徴として日中友好環境保全センターが機能していくために、日中の連携方針について具体的な検討を進めていきます。

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中間レビューでは各組織への聞き取りを実施

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第3回合同調整委員会では中間レビュー結果の報告等を行った