「第3回中国大気汚染分析に関する日中合同研究会」及び「日中大気分析新技術交流会」の開催

2019年4月18日

2019年4月17日~18日

日中友好環境保全センターとJICAは、1992年以来、技術協力プロジェクを行っており、現在はフェーズ5にあたる「環境にやさしい社会構築プロジェクト」(以下、本プロジェクト)(2016年~2021年)を実施しています。

本プロジェクトでは、大気汚染に関するモニタリングと分析評価能力の向上を重要な成果の一つとしており、北京の大気汚染について清華大学と共同研究を進めています。

そこで、2019年4月17日、清華大学において「第3回中国大気汚染分析に関する日中合同研究会」を開催しました。研究会では、清華大学が北京の大気試料について実施した、MALDI(マトリックス支援レーザー脱離イオン化飛行時間型質量分析)技術に基づくPM2.5有機成分の分析方法及び汚染の特徴に関する研究についての進捗報告や、日本のアジア大気汚染研究センターが実施したPM2.5イオン成分と炭素成分析の結果について報告を行いました。

翌4月18日には、日中友好環境保全センターにおいて、「日中大気分析新技術交流会」を開催しました。技術交流会では、分析産業人ネット(日本)が、VOC(揮発性有機化合物)のモニタリング方法について講義を行いました。中国側参加者からは中国における取り組みの紹介等があり、VOCのモニタリング方法について情報共有を行いました。

本プロジェクトでは、こうした共同研究やセミナーなどの開催等を積極的に推進し、中国におけるより効果的な大気環境保全政策の推進に貢献していきます。

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日本から大気汚染管理に関する著名な7名の日本人専門家が参加