コロンビアの地方改革、平和構築に向けて:第1回Joint Coordination Committee(JCC:合同調整委員会)開催

2022年7月7日

2022年7月7日に第1回JCC(Joint Coordination Committee:合同調整委員会)を開催しました。JCCとはプロジェクトの最高意思決定機関で、当日はプロジェクトのカウンターパートであるADR(農村開発庁)の他、APC(国際協力庁)、JICA関係者など計20名が集まり、プロジェクト開始(2021年11月)以降の経過や今後の計画について共有し、活発な意見交換が行われました。

【画像】プロジェクト活動への期待を述べるADRモレノ長官(写真中央、左:JICAコロンビア佐藤支所長、右:ADRコルデロ副長官)

会の冒頭、ADRアナ・モレノ長官はJICAに対し、今後予定されているパイロットプロジェクトの成功を祈るとともに、ADRの総合農業開発事業スキーム(PIDAR)の社会性や効率性の改善、平和構築、持続性、組織能力向上の強化に関する期待を述べました。

続いてコロンビア佐藤支所長は、本プロジェクトの大きな目的は和平合意への貢献であると強調しつつ、コミュニティレベルでは包摂性や人々の生活の質の改善に資するべきであることを確認しました。

会議では、JICA専門家とADRカウンターパートから構成されるプロジェクトチームより、第1号モニタリングシートの提出とこれまでの活動進捗報告、プロジェクト活動表(PDM)改訂案、プロジェクトの略称「DRIP de Paz」の提案、今後の課題についてなどの発表と意見交換が行われました。さらに、JICA本部平和構築室から詳細計画策定調査団として参加した小向国際協力専門員・上林ジュニア専門員より、プロジェクトの意義であるコロンビアの平和構築を促進するため、紛争被害者の社会的包摂確保と自立的な生計向上を目指す支援が重要であることが強調されました。その後、会議での協議事項について参加者間で確認・合意の上、JICAコロンビア佐藤支所長、ADRエクトル・コルデロ副長官の間で合意文書に署名が取り交わされました。

コロンビアの地方改革、平和構築の実現に向け、JICAはこれからも協力を進めていきます。

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JICA本部からの調査団がプロジェクト評価等について説明する様子

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第1回JCCは終始和やかな雰囲気で行われた