パイロット事業の候補サイトへの初訪問（クンディナマルカ県）

2022年7月8日、プロジェクトチームは、JICAコロンビア佐藤支所長、本部ミッションメンバー、プロジェクト実施機関である農村開発庁（ADR）のカウンターパートと共にクンディナマルカ県ジャコピ市の支援対象候補集落に初回訪問しました。

JICA協力の説明をするコロンビア佐藤支所長（写真奥、手前：プロジェクト専門家・ミッションメンバー）

訪問中は支援対象として想定される現地のカカオ生産者組合の組合員50名以上と会合を持ち、JICAの協力スキームやパイロット事業の進め方に関する説明会を開催しました。同組合は、紛争被害者・元戦闘員・障害者・女性・若者といった多様なメンバーが協力し合って、カカオの共同出荷やチョコレート加工などの活動に前向きに取り組んでいることや、基礎インフラの未整備による市場アクセス上の困難など支援ニーズを把握することができました。また、会合後には組合員である元戦闘員の家庭訪問を行い、紛争中と現在のカカオ農家としての生活の変化などを伺いました。この事業がADRにおける平和構築を促進する事業モデルとなり、さらにはコロンビア紛争影響下にあった農村が目指す1つの理想像となれるよう、力強く協力していきたいと思います。