女性コーヒー生産者組合を対象としたベースライン調査開始(キンディオ県)

2022年9月30日

プロジェクトチームは、パイロット事業の候補サイトの1つ、キンディオ県ヘノバ市において、女性コーヒー生産者組合を対象としたベースライン調査を開始しました。対象組合は154名の女性コーヒー生産者組合員から構成され、組合員自らヘノバ市の中心地でカフェを運営しています。ヘノバ市は紛争影響による避難者の流入が多い地ですが、地元の人々とのいさかいはなく、社会統合が進んでいます。

【画像】女性組合理事会メンバーとのベースライン調査の様子

初回訪問では、組合理事会メンバーを対象としたベースライン調査、組合員約30名へのプロジェクト説明会を行ったほか、県庁・市役所など行政関係者やFSCコーヒー生産者連合会との面談も行いました。さらに翌週は、1週間かけて合計で78名の組合員と個別面談を行い、インタビューを実施しました。コロンビアが世界に誇るコーヒー地帯であるキンディオ県はプロジェクトに対する行政の意欲も高く、県や市などから調査への協力とパイロット事業への賛同を得ることができました。

今後収集したデータを詳しく分析して、当サイトの支援対象組合を中心としたプロジェクト関係者と共に活動計画を練り上げていきますが、調査終了直後の時点で、組織の大きな問題も見つかっており、チャレンジングなパイロット事業になりそうです。コロンビア側の関係者とも知恵を出し合い、良い解決策を見つけていきたいと思います。

本事業では、コロンビアの地方改革、平和構築の実現に向け、これからも活動を進めていきます。

【画像】

組合員向けにプロジェクトの説明を行う栗原専門家

【画像】

組合員個人対象のデジタルツールを用いたベースライン調査

【画像】

組合員が育てるコーヒーの木

【画像】

JICA研修で来日経験もあるキンディオ県庁農業局長フリオ・セサル氏(写真右から3番目)と面談

【画像】

女性組合理事会が運営するカフェでの集合写真