カカオ生産者組合を対象としたベースライン調査開始(リサラルダ県)

2022年11月15日

プロジェクトチームは、今年度予定している5つのパイロット事業候補サイトの最後の1つ、リサラルダ県キンチア市において、カカオ生産者組合を対象としたベースライン調査を開始しました。対象組合は70名のカカオ生産者組合員から構成されています。キンチア市はかつてELN(民族解放軍)や準軍事組織の影響を大きく受け、避難者の流出および流入が多かった地ですが、現在では社会統合が進み、治安は安定しています。

【画像】組合メンバーのカカオ農園を訪問

初回訪問では、組合理事会メンバーを対象としたベースライン調査、組合員約50名へのプロジェクト説明会を行ったほか、市役所や警察との面談も行いました。今回の訪問では、コロンビアカカオ生産者連合会やSENA(国家職業訓練庁)などの支援を受けた組合員達のカカオ生産に関する知識は高く、生産物の商業化や流通の効率化等が、プロジェクトを考える上での鍵となることが確認されました。

さらに今後、1週間かけて組合員への戸別訪問面談を行い、インタビューを実施する予定です。その後収集したデータを詳しく分析して、当サイトの支援対象組合を中心としたプロジェクト関係者と共に活動計画を練り上げていきます。

本事業では、コロンビアの地方改革、平和構築の実現に向け、これからも活動を進めていきます。

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組合員向けにプロジェクトの説明を行う栗原専門家

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理事会対象のベースライン調査

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組合員が育てるカカオの木々を視察

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カカオ豆の乾燥や流通について聞き取りの様子

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キンチア市役所での面談