ベトナムによる米増産プロジェクトとの連携

2019年6月25日

2019年3月

キューバの穀物増産に向けた協力には、SEGRANOSの他に、ベトナム政府とキューバ政府による「米増産プロジェクト(フェーズV)」(以下、ベトナム・プロジェクト)があります。同プロジェクトは、その名のとおり米増産を目的としていますが、そのためには農業普及は不可欠です。このため、穀物研究所(IIGRANOS)は、SEGRANOSで構築した普及活動の実施体制の枠組みのなかで、ベトナム・プロジェクトによる米増産のための栽培研修等を実施していきたいという意向をもっています。

2019年3月25日(月)~5日間、ベトナム・プロジェクトとSEGRANOSの共催により、同プロジェクトの17名の地域コーディネーターに対する技術研修が実施されました。これらのコーディネーターは、地方での活動の要となる人材であることから、コメの生産技術のみならず、SEGRANOSの概要や「農業普及」の考え方を理解してもらう必要があります。このため、共同開催者であるSEGRANOSから、C/Pは「SEGRANOSの概要と農業普及」に関する講義を行いました。両プロジェクトはその関連性が深いことから、今後、相乗効果を産み出せるよう密な情報交換・連携を行っていく計画でいます。
(総括/農業普及システム(企画・管理):大形いずみ)

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SEGRANOSのC/P長(Ibrahim氏)による講義風景
出典:キューバ国基礎穀物のための農業普及システム強化プロジェクト・チーム

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参加者にはSEGRANOSで作成した教材に加え、JICAによる先行プロジェクトで作成されたコメの栽培技術教材も配布された。
出典:キューバ国基礎穀物のための農業普及システム強化プロジェクト・チーム