中間モニタリング調査団訪問

2020年1月21日

2019年10月

去る2019年10月6日~10月13日、JICA本部より中間モニタリング調査団が派遣されました。主な目的は、2017年1月に開始された本プロジェクトが5年間の折り返しを迎えたのを機に、これまでの進捗を確認し、プロジェクト終了までに実施すべき活動や、解決すべき課題などについてキューバ側と協議し、今後の方向性について提言を行うことです。今回は、本プロジェクトの担当部署である農村開発部の畔上課長、ソント主任調査役と共に、本プロジェクトの国内支援委員会のメンバーである、東京農業大学の山田隆一教授も同行くださって、現地踏査や協議に加え、山田教授による農業普及に関する講義も行われました。

正味1週間という短い滞在でしたが、穀物研究所(IIGranos)や穀物公社グループ、農業省等の関係機関との協議に加え、サンクティ・スピリトゥス県等で穀物公社や普及協力農家の圃場等も視察し、キューバの穀物生産現場や農業普及の特徴にあった農業普及のシステムが構築・強化されつつあることを体感いただきました。また、食料増産に繋がる普及の展開として、プロジェクト後半は普及の質の向上や、一層の普及協力農家や農業組合との連携の強化、農業普及と試験研究の連携強化の必要性などについて、提言がなされました。

本プロジェクトで構築・強化されつつある普及システムは、各機関をうまく連結させた農業普及の好事例として、農業省高官からも高く評価され、キューバにおける農業普及のモデルとして他作物への波及への期待がよせられています。今回受けた提言にもとづき、やる気が高まってきているIIGranosのカウンターパート達とともに、プロジェクト後半も進んで参ります。
(副総括/農業普及人材育成:池野 雅文)

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サンクティ・スピリトゥス県南部での活動視察(10月9日)
出典:キューバ国基礎穀物のための農業普及システム強化プロジェクト・チーム

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農業省表敬(10月11日)
出典:キューバ国基礎穀物のための農業普及システム強化プロジェクト・チーム