日本での研修を行いました。

2017年9月13日

当プロジェクトでは、日常業務を共にするコンゴ民保健省関係者を日本に招聘し、保健人材開発に関する研修を毎年行っています。今年も日本での研修を行いましたので、ご報告致します。

この研修は、国立研究開発法人国立国際医療研究センターを実施機関として、5名のコンゴ民保健省関係者を対象に、8月下旬から9月上旬までの2週間実施されました。この研修では、保健人材開発分析モデル「ハウスモデル」を用いて、保健人材開発に関する課題を包括的にとらえる事をキーメッセージとしています。ハウスモデルとは、保健人材開発に関する10個の要素(養成、配置、定着、保健省の能力、財政、法的な枠組み、保健政策・保健人材開発計画、国内にいる保健人材、モニター、調整)からなっており、各要素が互いに密な関係性のなかにある事を確認するモデルです。このモデルを用いながら、保健人材の養成・配置・定着や国家・地方政策等についての議論を深め、自国への適用策・改善策を計画するために、厚生労働省、日本看護協会、自治医科大学などから講師を招き、講義やディスカッションを行いました。また、長野県佐久市を訪問し、JA長野厚生連佐久総合病院、佐久大学、北相木診療所などを訪問し、様々な日本の経験を共有し、講師の先生方と意見交換を行ないました。コンゴ民と社会、政治、保健医療などの背景が全く異なる日本の経験ですが、この学びをどのようにコンゴ民に適応させていくか、活発な議論が交わされました。最終日には研修報告会を行い、研修目的や日程のほか、ハウスモデルに関連付けられた日本での学びやキーワード、そして帰国後のアクションプランが発表されました。

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保健人材開発分析モデル「ハウスモデル」

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国立研究開発法人国立国際医療研究センター国際医療協力局長への表敬訪問

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自治医科大学の教授による「医師を中心とする養成配置定着システム」に関する講義

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日本看護協会訪問

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田村チーフアドバイザーによる研修中盤での振り返り

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JA長野厚生連佐久総合病院を視察

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佐久大学における出産介助学内演習を見学

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北相木診療所長による講義

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研修報告会における研修成果の発表

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研修終了式における研修員代表挨拶