村落リーダーに対する月例REDD+啓発トレーニングの開始

2022年7月10日

PIREDD Kwilu(Programme intégré REDD+ Kwilu/Kwilu州におけるREDD+統合プログラム)の活動も4年目に入り、終了後も持続的にREDD+成果やコミュニティに対するコベネフィットが確保されるための活動を開始しました。その一つとして、森林の減少要因(ドライバー)を軽減することにつながる村落レベルの持続的な生計向上、村落開発アプローチに関連した知識、情報などに焦点を当てた啓発とトレーニングを毎月行うことにしました。このトレーニングは、森林保全を担う重要なアクターとして、また森林の周辺村落を代表する住民グループとしてPIREDDへ参加する「村落地域開発委員会(CLD)」と慣習的な土地利用を管理する「土地長」などの慣習的リーダーを主な対象として行っています。

今月は、樹木を伐採せず、保全しながら生計につながる森林資源として、森林内に生える蔓や草を利用した手工芸品やハチミツに焦点をあて、アグロフォレストリーで植林したアカシアのハチミツの採蜜の経験や手工芸品のデザイン事例の情報交換を行い、さらにマーケットアクセスを優位にするために共同生産を担う共同組合の設立の重要性についても議論しました。

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先進村落のCLDリーダーが講師となった採蜜についてのピアラーニング(注)(左側にある箱が採蜜箱)

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プロジェクトメンバーによる手工芸品のデザインの重要性に関するトレーニング(机上は、保全する森林内に生える草や蔓などを使用した村落内で日常製造している手工芸品の例)

(注)Peer Learning:対話をとおして学習者同士が互いの力を発揮し協力して学ぶ学習方法