セミナー「エクアドル建築基準法、建築制度の普及と適用のためのワークショップ」を開催しました

2021年4月27日

2021年4月27日に、都市開発・住宅省(Ministerio de Desarrollo Urbano y Vivienda:MIDUVI)がプロジェクトの支援を受け、「エクアドル建築基準法、建築制度の普及と適用ためのワークショップ」をオンライン形式で開催しました。
本セミナーは、プロジェクトの成果3「「建築制度運用ハンドブック」に基づき、市の建築制度の運用体制が整備される」の活動として実施されたものです。

目的は以下のとおり。
・エクアドル建築基準法(NEC15)の法的枠組み、構成、策定過程などを紹介する
・エクアドル建築基準法(NEC15)における建築物の耐震設計基準への理解を深める
・プロジェクトで作成した「建築制度運用ハンドブック-建築物耐震化を目指して-」の内容を紹介する。
・耐震性向上への取り組みの重要性、課題を共有する
・建築制度の運用に関し、情報の共有、意見交換、質疑応答を行う

エクアドルでは、2016年4月16日にマナビ県北部を震源とするM7.8(米国地質調査所発表)の地震が発生し、死者660人超、避難者約3万人、住宅・学校等多数の建物において甚大な被害がもたらされました。地震による人的及び建築物の被害要因のひとつは、住宅などの建物が建築制度に基づき適正に建てられていないことであるという課題を踏まえ、本プロジェクトの成果目標のひとつとして、成果3「「建築制度運用ハンドブック」に基づき、市の建築制度の運用体制が整備される」が設定されています。
本セミナーは、エクアドル全国の建築制度の運用体制の整備と建築物の耐震化に向けて実施されたもので、2020年3月に実施された全国セミナー(参加型)、2020年10月のグアヤキル・クエンカセミナー(オンライン形式)に続く、エクアドル建築基準法(NEC 15)の理解促進、「建築制度運用ハンドブック」の全国展開を目的としたセミナーであり、エクアドル各市の建築、土地計画の担当者など約100名が参加しました。

プロジェクトでは、プロジェクトの総仕上げ、また終了後の取り組みとして、引き続き「建築制度運用ハンドブック」の普及、全国展開に向けた全市を対象としたセミナーを、MIDUVI及びエクアドル自治体連合(AME)とともに実施していきます。

作成:熊谷 雄(長期専門家)

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ワークショップの様子

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「建築制度運用ハンドブック」の位置付けについて

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建築制度運用ハンドブック-建築物耐震化を目指して-