「津波避難計画策定ワークショップ」を開催しました

2021年6月11日

国家危機管理・緊急対応機関(SNGRE)がプロジェクトの支援を受け、エクアドル沿岸部の5県、26市を対象に「津波避難計画策定ワークショップ」を開催しました。エスメラルダス県(2021年3月15日、16日)、マナビ県(3月22日、23日)、エル・オロ県(3月31日、4月1日)、サンタ・エレナ県/グアヤス県(6月10日、11日)の各県で実施され、各市の危機管理部門の担当者などが参加しました。
本ワークショップはプロジェクトの成果1「津波警報技術プロトコルにより発出された津波警報に基づき、市が住民を迅速に避難させる」の活動の総仕上げとして実施されたものです。

目的は以下のとおりです。
・2011年東日本大震災の事例から津波災害についての理解を深める
・プロジェクトで作成した「津波避難計画策定のための技術マニュアル」を紹介する
・津波避難計画とその計画の策定方法を理解する
・パイロット市の事例を紹介する
・津波避難計画策定に向けた質疑応答、情報交換をする

本プロジェクトはエクアドルにおける地震・津波による被害を軽減するためにSNGRE及び都市開発・住宅省(MIDUVI)の地方自治体に対する技術面の支援体制が構築されることを目的としており、これは「仙台防災枠組2015-2030」のグローバルターゲットの一つである「2020 年までに、国家・地方の防災戦略を有する国家数を大幅に増やす」に貢献するものです。本ワークショップは成果1の活動として実施され、エクアドル沿岸部の5県、26市の危機管理課などから95人が参加し、参加者はプロジェクトで作成した「津波避難計画策定のための技術マニュアル」への理解を深めるとともに沿岸部各市の津波避難計画策定に向けた第一歩を踏み出しました。

SNGREはJICA専門家やプロジェクトのパイロット市7市の支援の下、プロジェクトの総仕上げ、またプロジェクト終了後の取り組みとして、沿岸部全ての市に津波避難計画が策定されることを目指し、活動を進めていきます。

作成:熊谷 雄(長期専門家)

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エスメラルダス県ワークショップの様子

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マナビ県ワークショップの様子

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エル・オロ県ワークショップの様子

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サンタ・エレナ県/グアヤス県ワークショップの様子

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津波避難計画策定のための技術マニュアル