「ドローン操作研修」を開催しました

2021年8月3日

プロジェクトでは、国家危機管理・緊急対応機関(SNGRE)の職員を対象に「ドローン操作研修」を実施しました。本研修はプロジェクトの成果1「津波警報技術プロトコルにより発出された津波警報に基づき、市が住民を迅速に避難させる」の活動に関連し実施されました。

目的は以下のとおりです。
・ドローンの概要、メンテナンス、運用技術に関する知識を習得する
・津波避難路や避難場所の上空からの画像、海岸部沖合から街を眺めた画像を撮影するための技術を習得する
・津波避難訓練実施時の避難者の動き、災害発生時に広範囲の被災状況を上空から記録するための技術を習得する

本プロジェクトは、エクアドルにおける地震・津波による被害を軽減するために、SNGRE及び都市開発・住宅省(MIDUVI)の地方自治体に対する技術面の支援体制が構築されることを目的としており、これは「仙台防災枠組2015-2030」のグローバルターゲットの一つである「2020年までに、国家・地方の防災戦略を有する国家数を大幅に増やす」に貢献するものです。

本研修は成果1の活動として実施され、ドローンを活用した避難体制向上は、仙台防災枠組の優先行動4効果的な災害対応への備えの向上と、復旧・復興過程における「より良い復興(Build Back Better)」を実践するもので、プロジェクトで供与されたドローンを津波避難計画策定や災害時の対応において、より有効に活用できる技術を習得するために実施されました。プロジェクトに関連するSNGREの各部門から8人が参加し、参加者はドローンの概要、メンテナンス、操作技術への理解を深めました。

SNGREの参加者は今回習得した知識を内部研修として同僚職員に情報共有するとともに、プロジェクトで作成した「防災のためのドローン操作マニュアル:Manual de Operaciones UAV para la Gestión de Desastres」を参考に津波避難路や避難場所の撮影、海岸部沖合から街を眺めた画像の撮影などを実施し、津波避難計画や住民の啓発活動の資料に活用していきます。

作成:熊谷 雄(長期専門家)

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研修の様子(座学)

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研修参加者が撮影した画像(グアヤキル市内)

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研修参加者が撮影した画像(サンボロンドン市内)

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研修参加者(1)

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研修参加者(2)

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「防災のためのドローン操作マニュアル」