アクションプラン・ワークショップを開催しました

2021年9月8日

2021年9月8日に、プロジェクトの実施機関である国家危機管理・緊急対応機関(SNGRE)と都市開発・住宅省(MIDUVI)、各プロジェクトパイロット市、JICAエクアドル事務所、プロジェクト専門家など総勢62名が出席し、Web会議システム(SNGREなど一部機関は会場に集まって参加)によるアクションプラン・ワークショップが開催されました。

本プロジェクトは4年3カ月に及ぶ活動期間を経て、2021年9月30日に終了します。パイロット7市への支援を通じて、SNGREは津波避難計画策定、防災アジェンダ策定、MIDUVIは建築制度の運用体制の整備において技術面が向上するだけではなく、両機関の地方自治体への支援体制が構築されました。また、プロジェクト終盤にはパイロット市だけに留まらず、全国の自治体を対象としたセミナーを開始しており、災害に強い街づくりの全国展開がスタートしております。

新型コロナウィルス感染症拡大の影響で中断していた日本人専門家の渡航が8月下旬に再開し、渡航後すぐに日本人専門家が各パイロット市を訪問し、プロジェクト終了後の活動の継続、上位目標達成に向けたアクションプラン策定の支援を進めてきました。本ワークショップでは、SNGRE、MIDUVI、パイロット7市がプロジェクト終了後3年間(2021年10月から2024年9月まで)のアクションプランを発表しました。SNGREとMIDUVIは全国レベルでの災害に強い街づくりの推進、地方自治体の支援を中心とした計画、またパイロット7市はプロジェクト期間中に策定した津波避難計画、防災アジェンダの更新や津波避難訓練、住民への啓発活動の定期的な実施などをアクションプランとして計画しています。SNGREとMIDUVIはもちろんですが、パイロット市の中には近隣市の支援をするなど、全国レベルでの取り組みが着実に進んでいる様子が確認できました。

各機関でのプロジェクト終了後の活動の継続、また全国の地方自治体で「災害に強い街づくり」が推進されることを期待しています。

作成:熊谷 雄(長期専門家)

【画像】

Web会議システムによるワークショップの様子(1)

【画像】

Web会議システムによるワークショップの様子(2)

【画像】

SNGRE会場の様子

【画像】

SNGREの参加者