第1回JCCの開催

2017年10月13日

2017年10月10日、JICAエルサルバドル事務所で第1回JCCが開催されました。エルサルバドル側からは、カウンターパートである保健省保健サービス担当副大臣、保健省国家救急医療局長、救急医療システムプロジェクトコーディネーターが出席し、日本側からはJICAエルサルバドル事務所長、JICAエルサルバドル事務所プロジェクト担当者、プロジェクト専門家2名、ローカルスタッフ2名が出席しました。会議では、プロジェクトチームより、同国の救急医療分野の全体像を把握するとともに、本プロジェクトの成果やプロジェクト目標の達成状況をモニタリング、評価するために必要となる1)病院前診療のサービス提供状況、2)対象組織の医療機材充足状況、3)対象組織の財政状況 等の情報のプロジェクト開始時点のベースラインの把握を目的として実施したベースライン調査の結果を報告しました。具体的には、各病院前診療提供機関のサービス提供地域、病院前診療人材の職種及び人材に対する研修、救急車の分類などが組織により異なる現状や患者の状態観察(搬送前及び搬送中)・搬送記録の不備、通報者からの情報及び通信指令センターから救急隊員に提供する情報の正確性等に課題があることが確認されたことを報告しました。これらの結果を踏まえ、プロジェクトでは、病院前診療人材に対する標準的な研修計画の策定(成果1関連)、病院前診療システムのモニタリング評価の枠組みの構築(成果2関連)を進めていくことを確認し、その内容を反映させたプロジェクトの今後の活動計画をまとめたワーク・プラン(改訂版)の内容を報告しました。その後、保健省国家救急医療局長より、日本側の投入、エルサルバドル側の投入、成果ごとのこれまでのプロジェクト活動の進捗について報告され、ベースライン調査報告書およびワーク・プラン(改訂版)が出席者より承認されました。

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