第1回本邦研修を実施

2018年6月25日

プロジェクトでは、病院前診療の対応(観察・判断・処置)に関する技術移転を目的に、プロジェクト全期間を通して計3回の本邦研修を実施します。

2018年1月21日から1月27日までの計7日間、第1回目となる本邦研修を実施しました。
本研修は、本プロジェクトのダイレクターである保健省保健サービス担当副大臣等が我が国における病院前診療の制度・体制・機能(搬送、医療機関)を理解し、病院前診療に従事する人材育成の実態を知ることで自国が目指す病院前診療システムを具体化させ、その実現に向けた取り組みを主導してもらうことを目的に計画・実施しました。研修には保健省保健サービス担当副大臣に加え、本プロジェクトマネージャーである国家救急医療局長、コミュニティへの啓発教育活動を行う成果3の活動に関係の深い国家看護局長の3名が参加しました。
研修では日本の病院前診療システムおよび人材育成の実態を理解するため、東京消防庁や杏林大学医学部付属病院高度救命救急センターなど、病院前診療や救急医療の関連機関・施設を視察訪問しました。

研修最終日には、副大臣から「医師ではなく消防が病院前診療の基礎を担い先端で活躍する日本の病院前診療体制は、エルサルバドルでも適用できることから、日本に類似したシステムを自国の水準や身の丈に合った形で整備するためにアクションプランを策定する必要がある」と、研修の成果と今後の抱負が述べられました。研修員の主導により行動計画(案)が策定され、帰国後はその実現に向けた取り組みが大いに期待されます。

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