第3回JCCの開催

2019年1月15日

2018年11月7日に第3回合同調整委員会(以下「JCC」)が開催されました。エルサルバドル側からは、プロジェクトダイレクターの保健省保健サービス担当副大臣、プロジェクトマネージャーの保健省国家救急医療局局長、救急医療局スタッフに加え、今回のJCCから初めて病院前診療提供機関(国家文民警察、保健連帯基金(以下「FOSALUD」)、消防局、エルサルバドル赤十字社、エルサルバドル緑十字社、および救助部隊)の代表者が出席しました。エルサルバドルでは、平時の救急医療に関する体制が未整備のまま、災害時の知見を有するNPOに依存してきた経緯があり、これらのNPOを含む様々な機関が各々に平時の救急医療に携わっています。プロジェクトでは開始当初から各機関が協働できるよう共に活動を進め、良好な関係を築いてきたことで今回の参加につながりました。

会議では、プロジェクトチームと保健省国家救急医療局局長より、前回のJCC以降の活動の進捗を報告し、プロジェクト第2期(2018年9月~2020年9月)の活動計画であるワーク・プランが承認されました。また、救急医療システム(SEM)の政策・法律の策定を主導する任を担っている救急医療システム国家審議会(以下「CONASEM」)の開催に向け、保健省保健サービス担当副大臣が大臣と協議することとなりました。そのほか、病院前診療提供機関と救急医療システム調整センター(以下「CCSEM」)との音声・データ通信設備の統合について、その重要性が病院前診療提供機関の代表者らから言及されました。現在、CCSEMと音声・データを通じた調整が可能なのは国家文民警察、エルサルバドル緑十字社ですが、今後、CONASEMが早期に開催され、関係者間での議論を通じて、全病院前診療提供機関で音声・データ通信設備が統合されることが期待されます。

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