成果3「パイロット支局における無収水対策の費用対効果の分析能力が向上する」の活動状況

2023年2月22日

成果3 「パイロット支局における無収水対策の費用対効果の分析能力が向上する。」には、以下の活動が予定されています。

活動3-1:パイロット支局の財務状況(収入・費用)を把握
活動3-2:無収水対策の費用対効果指標を選定
活動3-3:費用対効果(評価指標)を定期的にモニタリング
活動3-4:3-3の結果をパイロット支局内の無収水活動計画に反映
活動3-5:活動結果をAAWSA経営層へフィードバックし、セミナー等を通じAAWSA全支局へ共有。

成果3では、プロジェクト開始時より、経営管理専門家が月1回程度4名のC/Pと会議や研修を行いながら、Nifas Silk支局の財務状況の把握、無収水対策の費用対効果指標の選定などを行ってきました。昨年9月より、指標のモニタリング(活動3-3)を開始するに当たり、データを収集しやすくするため、またプロジェクト期間中のC/Pの部署移動等による影響を緩和し技術移転の裾野を広げるため、C/Pの人数と関連部署を拡大し、7部署から各2名ずつ総勢14名となったC/Pを2つのグループに分け、隔週の会議や研修を通じた活動を行っています。

現在、C/PにはAAWSA本部の予算と計画を作成する部署や財務部署、顧客サービス部署の長、ITや無収水などの部署の長、Nifas Silk支局とMekanisa支局の職員も含まれています。

本年2月には、フェーズ1のまとめとして、水道事業経営と指標に関する研修や小テスト、修了証の授与を行いました。研修では、水道事業に関する指標の種類と意味、望ましい指標の値を理解してもらうため、日本の水道事業に関する指標の種類や計測値の分布、及びエチオピアの隣国ケニアの水道事業と指標の活用状況・平均値等を学びました。また、C/Pの指標の計算能力を向上するため、本プロジェクトで選定した指標(徴収率、営業利益率、千給水栓当り職員数、NRW率等)の計算練習も行いました。最後に、これらの指標計算のC/P個々人の習熟度を見る小テストを行い、良好な理解に達していることが分かりました。

当初、技プロに不慣れなAAWSAのC/Pも、会議・研修に参加したり、小テストのための個別指導にも意欲的に対応する中、小テストで高得点を取ったり、修了証を授与されることで、充実感や達成感を得ている様子も見られました。

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成果3の会議の様子

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成果3の小テスト受験の様子

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成果3のフェーズ1終了証授与