顧客水道メータ調査に関するOJT実施

2023年2月24日

成果2「パイロット支局における無収水対策の実施・管理能力が向上する」の「活動2-7:商業的水損失の削減にかかるOJT を実施する」の活動の中で、Nifas Silk支局職員をターゲットに顧客水道メータ調査に関するOJTを実施しました。

アディスアベバ市の水道利用者は基本的に水道メータが設置されており、毎月の水道メータ検針に基づき水道料金請求が行われています。一方で、プロジェクト対象エリアでは設置された水道メータが20年以上交換されずに使われているものが全体の25~30%を占めていると推計されます。日本では、計量法(第72条第2項)に基づき、8年以内に水道メータを交換することが定められていますが、アディスアベバ市では、財政的な問題等から定期的な水道メータの交換が行われていません。そのため、実際に水道利用者によって使用されている水道メータが正確に使用水量を計量できているかを確認する調査を実施しています。調査方法は以下の手順を踏んで行います。

・20リットルのバケツを各家庭に持っていき、各家庭の水道からバケツに水を入れる。
・バケツに20リットルの水が溜まったら水道を止める。
・バケツに水を入れる前後で水道メータを読み、20リットルの水を入れたことで、水道メータが何リットル計量しているかを確認する。これにより水道メータの誤差を確認する。

本調査を実施するために、まずは関係する支局の課長レベルの職員と打合せをし、その後現地水道局敷地内の水道メータを用いてOJTを実施しました(写真参照)。非常に簡単な装置で理解しやすいため、OJT参加者である支局のエンジニアやテクニシャンが興味を示し、積極的に操作方法を習得しようとしている様子が伺えました。また、参加者の中で水道メータを読んだことがある職員、読んだことがない職員がいたため、参加者間で水道メータの読み方についても自発的に共有していました。

今後、実際の現地調査を行い、取得するデータから水道メータの誤差の程度について分析を行う予定です。

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顧客水道メータ調査に関する打合せの様子

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顧客水道メータ調査に関するOJTの様子

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顧客水道メータ調査に関するOJTの様子

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水道メータの読み方を教え合うAAWSA職員の様子