TQMプロジェクトが始まりました!

2019年5月10日

フィジーの公的医療施設における保健医療サービスの質の向上を目的として、2019年4月、「フィジー国5S-KAIZEN-TQMによる保健サービスの質の向上プロジェクト」(通称:TQMプロジェクト)の活動が本格的に始まりました。

TQMプロジェクトでは6つの保健関連施設と病院をパイロット施設として選出し、5S-KAIZEN-TQMの導入により、業務環境ならびにサービス向上のグッドプラクティス事例を作り、そこから全体に普及させるアプローチをとります。

5S-KAIZEN-TQMの導入には、保健医療サービス省や各保健医療施設の管理者層のコミットメントとリーダーシップが重要であることから、2019年5月7日、プロジェクトの概要および実施方針、5S-KAIZEN-TQMの概念について関係者の理解を深めることを目的に、キックオフイベントとなる「TQMセミナー」を開催しました。

本セミナーには、相手国実施機関であるフィジー保健医療サービス省の大臣、事務次官も出席され、大臣からは本プロジェクトの重要性と実施に向けた強いコミットメントが表明されました。また、在フィジー日本大使、JICAフィジー事務所長も出席され、本プロジェクトの実施に向けたフィジー側と日本側の協力についての合意と成功に向けた支援が確認されました。

このほか、本セミナーにはプロジェクトのパイロット対象保健医療施設の管理者層など関係者が多く参加し、プロジェクトへの理解を深めてもらうとともに、関係者のリーダーシップとコミットメントを引き出す、または促進する機会になりました。

今後、研修や巡回指導などの活動が始まります。本セミナー参加者の強いリーダーシップの下、プロジェクト活動が推進されることが期待されます。

【画像】TQMセミナー参加者の集合写真