パイロット対象保健医療施設に対する5S指導者研修を実施

2019年6月28日

プロジェクトのパイロット対象保健医療施設として、コロニアル・ウォー・メモリアル病院(以下、「CWM病院」)、ナウソリ産科病院およびナウソリヘルスセンター、シンガトカ病院、ランバサ病院、バレレブヘルスセンター、フィジー医薬品供給センター(以下、「FPBS」)の6施設が選定されました。

2019年6月10日から12日までの3日間、パイロット対象保健医療施設である6施設の質向上チーム(注1)(以下、「QIT:Quality Improvement Team」)、ならびに業務改善チーム(注2)(以下、「WIT:Work Improvement Team」)のメンバーを対象に、5S指導者研修を実施しました。本研修には計33名が参加し、パイロット対象保健医療施設の一つであるフィジー医薬品供給センターからは、同施設で活動するJICA海外協力隊員もQITメンバーの一人として参加しました。

本研修では、講義に加え、5Sの演習と5S-KAIZENのモニタリング・評価の演習を実施しました。研修前後のアセスメントの結果では、平均点の向上が見られ、参加者の質向上と5S手法に関する知識レベルが向上したことを確認しました。

プロジェクトのパイロット対象保健医療施設は、各施設規模に応じて、1から3部門をパイロット部門として選定しています。今後、本研修の参加者は、院内研修におけるファシリテータの役割が求められ、自施設における5S手法の院内研修を実施し、まずは各施設のパイロット部門において5S活動が本格的に始動することが期待されます。

(注1)QIT:施設全体の質改善活動の実施にかかる管理監督業務を担う。
(注2)WIT:施設内の各部門における日々の質改善活動の実施・管理を担う。

【画像】

研修会場を訪れた保健大臣が参加者を激励

【画像】

研修の5S演習の様子

【画像】

モニタリング・評価の演習の様子(CWM病院にて)